FUJI ROCK FESTIVAL '25、土曜日1日だけ行ってきた!

実に9年ぶり。「9年ぶり」って自分の人生でなかなか起こらないことだからすごい。まだ余韻は全然抜けてなくてフジロックの事ばかり考えているから、もう全部書いちゃう
前回、初めてのフジロックは2016年。大学1年生の時に音楽に詳しい友達に誘ってもらって行った。その子のおかげで、山の奥の奥にあるフィールド・オブ・ヘブンという会場でカマシ・ワシントンのライブを観れた(調べたらヘッドライナーのレッチリと時間が被っていたらしい)。

名前のとおり天国みたいな雰囲気の会場で、死ぬ間際みたいな浮遊感と脳にガンガン響く天国みてぇなライブだったことをおぼろげながらも覚えていて、間違いなく原体験だ。
でもたしか途中で結構雨が降ったりとか、ほぼ山登りでしかないのにたくさん歩き回ってとにかく過酷だった、という記憶もちゃんと残っていて、また行こうとなりづらかった。
ここ数年の夏は暑すぎて、ほとんど外に出ない、涼しい室内でやり過ごしてとにかく早く夏が過ぎ去ってくれるのを待つような生活を送っていた。でも毎年夏になれば、インスタでフジロックに行っている友達をたくさん見かけた。元気があって、夏を楽しめていて羨ましい…と思っていた。
そして昨年、複数の友達が、フジロックの同じバンドのライブ映像をインスタにあげていて、それがまさに私が天国で味わったようなすごく気持ちの良い音楽だったから、タイムテーブル調べて特定してしばらく聴きまくっていた(ちなみにYin Yinっていうバンドです)。
そこで初めて「もしかして、フジロックに出てるアーティストを片っ端からディグれば、知る人ぞ知る素晴らしい音楽に出会える可能性が高いんじゃないの?」という、多くのフジロッカーが既知である真実にようやく辿り着きそうになった。
このことにも大きく後押しされて、ついに今年。3月に土曜日のヘッドライナーが「Vulfpeck」と発表されたとき、もうこれは行くしかないと決心がつき、オフィシャルバスツアーに申し込んだ。チケットを買ってからしばらく経った後、同じ日にGinger Rootも追加されてマジラッキーという感じね。
とはいえ仕事に遊びに忙殺されていたら、あっという間にもう今週末がフジロックになり、初めて持ち物について調べはじめ、座る場所ないけど組み立て式の椅子は禁止だから『軽量の折りたたみ椅子』、雨降るけど傘は禁止だから『レインポンチョ』は必須アイテム、夜はかなり冷え込むから上着がいる…?え、本当に?何なら山登りに行くような装備じゃないと厳しい、というような情報を得て、前日に急いでアウトドア用品店をハシゴして必要なものを買い漁った。
当日、高速バスで早朝に会場に到着してすぐ、開場までの待ち時間が発生していきなり折りたたみ椅子が大活躍して良かった。(9時にならないと会場開かないのに、6時に会場着いてしまうのはどういうことなの?と思ったけど)
入場してまずはご飯。湯沢町にふるさと納税してゲットしていたフジロックお食事券3,000円分は1時間足らずですべて使い切ってしまった。

鮎の塩焼きとビールを買って、気持ちいい木陰で食べてる時に、フジロックに来たんだな~という実感が湧いてきた。

1日で観れたアーティストはこちら。
- CA7RIEL & Paco Amoroso
- The Panturas
- Balming Tiger
- こちらも行きの高速バスにて発見した韓国のアーティスト
- 大好きな「新しい学校のリーダーズ」とコラボしていることを知り、人気のあるアーティストなんだなと興味を持った。当日、時間・場所的に途中から行けたので行ってみた
- そしたらなんと、「新しい学校のリーダーズ」がコラボ曲披露のために突然サプライズで登場…ヒエェ…って声出た、ぐんぐん前行って夢中でみたよ。嬉しかった。もし行きの高速バスで発見してなかったら、フジロックでリーダーズに会えなかったと思うとファインプレーすぎた
- リーダーズ退場後、これまた突然大粒の雨が振り始めてその場に居続けられず退散してしまった(ょゎぃ)
- なかなか止まないので雨宿りを諦めて次の会場に移動中、グリーンステージでスチャダラパーが歌っていて何事かと思った(STUTSの客演だった)
- Ginger Root
- 本命。年始のZepp DiverCityぶり。
- 当日着ていたのはGinger Rootの「爆音学園」Tシャツ。
- 大雨の中だったけどフジロック唯一の屋根付き会場で助かった
- 思いの外、前方で観ることができてめちゃめちゃ幸せだった。音良すぎるしやっぱりライブが最高だよGinger Root…

- 山下達郎&竹内まりや
- Ginger Rootのライブが19時まで、山下達郎のライブが19時から。なので若干遅刻して行ったところ信じられないほどの大混雑
- グリーンステージを横切るための通路の確保が全くされておらず、人が詰まりに詰まっていた
- なんとか場所見つけて鑑賞していたけど今まで経験したことない人口密度えげつなかった
- 「Plastic Love」が始まって「おお!」となっていたら2番から竹内まりや降臨でみんな爆湧き
- 「僕らの夏の夢」「RIDE ON TIME」「さよなら夏の日」の歌詞が日没~夜の雰囲気の中で際立って、え、夏の思い出をありがとう…という気持ちになれたよ(雨に濡れながら僕等は大人になって行くよ)
- Vulfpeck
- この日ラスト!お目当てヘッドライナー
- あたりはもうすっかり暗くなっているが、朝6時から会場にいるし、昼間は直射日光を浴びまくって大汗かいて大雨にも降られている、結局たくさん歩いてダメージも蓄積しており正直記憶があまりない
- 記憶がない中でも、会場の熱気、気持ちいい音、笑顔いっぱいに楽しそうに演奏するメンバー、冨安4発太鼓風のカウベル芸、お母さんと2人で来ている風な男の子が一生懸命手をあげて盛り上がっているのを目にして泣きそうになったりしたのを覚えている
- こんなにも疲れているのに終わっちゃうのは惜しい
という感じの1日でした。Vulfpeck後、意識朦朧としながら並んで買って食べたたこ焼きめっちゃ美味しかった。意識朦朧としているのにちゃんとビールは買って飲んでいた。というか1日中ビールを飲み続けているのに酔わないのが不思議だった。
日帰りツアーのバスが1:00発だったので、Night Tempoなど深夜のライブを観ることができなかったけれど体力的にはちょうどよかった。(最後に、バスの集合場所まで歩いているときに間違いなく松田龍平を目撃した。誰も何も騒いでなかったけど絶対に松田龍平が普通にベンチに座ってお酒を飲んでおられた…)
帰りのバスは眠りこけていたらあっという間だった(帰りのバス用に、ビーサン持参していたのもファインプレーだった)。
結局今回のフジロックもかな~~り過酷だったはずなんだけど「9年ぶりに行けた」「あのアーティストもあのアーティストも1日で観れちゃったんだ」とじわじわ感動が溢れてくる。
来年以降も、もし魅力的なヘッドライナーが発表されたら軽率に行っちゃえる大人であり続けるため日々頑張って体力をつけます。
P.S.我々がフジロックに行けたのは、円安のおかげでした
