映画『インサイド・ヘッド2』の公開に先駆けて、劇場未公開のピクサー作品3作品、『私ときどきレッサーパンダ』『あの夏のルカ』『ソウルフル・ワールド』の、劇場公開が決定しました!
ああ…もう…信じられない……
まず「インサイド・ヘッド『2』」もなかなかに信じられないけど、『私ときどきレッサーパンダ』『あの夏のルカ』『ソウルフル・ワールド』というピクサーの大傑作たち。公開がコロナ禍に重なった事によって劇場公開されることなく、「Disney+」での配信限定公開となってしまった作品たち。
ついに劇場公開される日が来るなんて。一生来ないだろうと諦めていました。
3作品の中で一番古いのは『ソウルフル・ワールド』で2020年12月25日公開。
公開をずっと楽しみにしていた私は、「そろそろチケット取らなきゃ♪」と調べたときにこの記事を見つけて絶望しました。
米ウォルト・ディズニー社が、ピクサー最新作「ソウルフル・ワールド」を劇場公開せず、自社ストリーミングサービスDisney+で12月25日に世界配信すると発表した。
「映画」を「映画館」で公開しないの…?本気で言ってるの……?
悪夢はさらに続き、2021年『あの夏のルカ』、2022年『私ときどきレッサーパンダ』も配信限定公開に……
ピクサーのスタッフ達はきっと「映画館」で観てもらうことを想定して、5年とかそれぐらいをかけて作ってるのに、配信限定なんて、そんな仕打ち……って思ってました。
でもでも、ようやく!2024年春に劇場公開されるんです!3作品とも!
全部ほんっっとうに大好きな作品なんですけど、今日は『私ときどきレッサーパンダ』についてだけ書きます。
まず、私には刺さりすぎて、初見であり得ないぐらいボロ泣きしました。それで、続けて5回くらい観て、毎回泣くことになって、愛が止まらなくてこんな絵を描いてしまったぐらいです。
この映画は、13歳の女の子「メイ」が主人公なんですけど、この子が超オタク気質で、とあるアイドルグループにめちゃくちゃハマっていて、吹奏楽部で(フルート吹いてて)、勉強もそこそこ頑張ってて真面目で、ノートの端っこに絵を描くのが好きで…って13歳の私との共通点ばかりで…
なんか「たまごっち」らしきものを肌身離さず持ってるし。設定はカナダに住む中国系の女の子ではあるものの、「これは私の物語だ」と感じてしまう要素が序盤から揃いすぎていた。
『私ときどきレッサーパンダ』の原題は『Turning Red』。
メイは物語の序盤で「赤い」毛の「レッサーパンダ」に変身してしまうんですけど、この時、メイのお母さんが「娘が初経を迎えた」と勘違いして生理用ナプキンをたくさん持ってくる、というシーンがある。
え、だから「赤(Red)」なの?レッサーパンダの「赤」ってもしかして「第二次性徴」の暗喩なの?と驚いて、この時点で名作だと確信しました。
監督はピクサー初の女性監督、ドミー・シーという方で、日本のアニメが大好きらしく、リスペクトを感じるシーンがたくさん出てきます。たまごっち然り…セーラームーンみたいな街の風景、変身シーン、漫画みたいな、というかモロ「漫画」な演出などなど。最高すぎてめっちゃ笑いました。
テーマ曲をはじめ、音楽が全部最高。涙腺緩んだのはきっと音楽の力がデカい。あとメイが推してるアイドル「4☆TOWN」も最高です。
最後のほうの展開は衝撃的で、絶対に映画館で観たら楽しいやつだと思います。
私はピクサー映画の中で、1番好きです。
公開当時、Twitter(現X)で、絶賛ツイートを見るたびに嬉しくなりました。
最後に皆さんの素晴らしい感想文を引用して終わります。
心待ちにしてた『私ときどきレッサーパンダ』Disney+で観たが本当に素晴らしかった。度を越したキュートさ、見たことないアート、軽快なユーモア、アッと驚くアイディアがこれでもかと詰め込まれた至福の100分。映画館で味わえなかったのが心から残念だが、ピクサーの新たな時代を告げる傑作だと思う。 pic.twitter.com/vHM1hPhMJc
— ぬまがさワタリ (@numagasa) 2022年3月12日
女性だけに受け継がれる“巨大なモンスター化の呪い“とその封印は、強い自我と奔放さの封印。祖母などを思い出し思わず号泣。女性リーダー達がつくり上げた、一緒に目をハートにして思春期を乗り越えてくれるオタク友達のシスターフッド。怒りともどかしさの赤から、本当の強さの赤に! pic.twitter.com/BSYT1GTUaW
— 和泉萌香 (@moekaizumi) 2022年3月20日
めっちゃ良かった👏
— 不思議の阿国 (@wonder_okuni) 2022年3月12日
真面目ちゃんを演じながら"推し"に狂う主人公と過保護すぎるが故に毒親気味の母親。ストーリーもアニメーションも好み分かれそうな新世代ピクサーって感じだった🥟
オタク女子たちには共感性羞恥なシーン沢山あると思うけど観てね#私ときどきレッサーパンダ #TurningRed pic.twitter.com/5yHBsV6QCu
『私ときどきレッサーパンダ』で画期的だったのが序盤で生理の話題が出てくること。子ども向け作品でそういう話題は殆どなかったと思うんだけど、だからこそドミー・シー監督はそのシーンを描きたかったとインタビューで語ってる。
— ISO (@iso_zin_) 2022年3月12日
「生理の話は映画やテレビではあまり見かけませんよね。 pic.twitter.com/Te2MzMaKQR
劇場公開は3/15(金)!とても楽しみ!100回観に行きたい!